ボタンの色を変更する為に，ボタンのスタイルをオーナー描画とする．

ClassWizard で WM_DRAWITEM のハンドラを指定すれば以下のハンドラが作成される．

void CMyDlg::OnDrawItem(int nIDCtl, LPDRAWITEMSTRUCT lpDrawItemStruct) 
{
}

nIDCtl にはコントロールの識別子が入っている．
DRAWITEMSTRUCT 構造体の CtlType には，ボタンであれば ODT_BUTTON，メニューであれば ODT_MENU が格納されている．

itemState には描画すべき状態が格納されている．
ODS_SELECTED であれば「ボタンが押された状態」を描画しなければならない．
ODS_FOCUS であれば「ボタンにフォーカスがある状態」を描画しなければならない．

描画するにはデバイスコンテキストが必要である．このデバイスコンテキストも DRAWITEMSTRUCT 構造体から取得する．

    CDC *pDC = CDC::FromHandle( lpDrawItemStruct->hDC );

とすれば CDC クラスが使用できる．

オーナー描画は全てを自分で描画しなければならない．ボタンの枠や影もそれに漏れない．当然フォーカスがあたっている時の点線も同様である．

ボタンのイメージを描画するには，DrawFrameControl() を使用するとよい．

    pDC->DrawFrameControl(&lpDrawItemStruct->rcItem, DFC_BUTTON, DFCS_PUSHBUTTON);

また，フォーカス時の点線は DrawFocusRect() を使用する．


参照
ボタンの色
ボタンのフォント(オーナー描画)